臍ヘルニア |病名と症状から調べる犬の病気

臍ヘルニア の犬

一般的に言われるデベソが臍ヘルニアのことです。
これは、ただ臍が飛び出ているわけではなく、生まれつき腹壁が閉じていないため、そこから脂肪や内臓の一部が飛び出しているものです。

臍ヘルニア の主な症状

臍が飛び出しているので、一目でデベソと分かります。
症状が軽い場合はデベソ状態なだけですが、腹壁が閉じていない部分が大きい場合は、中の脂肪や内臓が臍の出た部分に入り込んでしまいます。

腸の一部が臍部分に飛び出して元に戻らない場合、腸閉塞を起こしたり、血の巡りが悪くなり、ショック症状に陥る事もあります。
臍ヘルニアを押し込めても元に戻らず、下記のような症状が見られる場合、早急に動物病院を受診しましょう。

  • 臍ヘルニアの部分を触ると灼熱感がある。
  • 嘔吐
  • 腹痛・体を丸める
  • 食欲減退
  • 明らかに元気がない

臍ヘルニアの原因

臍ヘルニアの殆どが生まれつきの先天性になりますが、はっきりとした原因は分かっていません。
遺伝が関係していると考えられている犬種もいます。

ペギニーズやエアデールテリア、バセンジーなどは臍ヘルニアがある場合、腸閉塞を起こさないよう、注意して見てあげましょう。

臍ヘルニアの治療

ほとんどが先天性のため、子犬が成長するに従って、腹壁が閉じる場合があります。
この場合、治療は必要ありませんので、生後6ヶ月程度までは臍ヘルニアでも経過観察になる場合が多くなります。

成長しても臍ヘルニアが閉じない場合は、手術で治療することになりますが、腸閉塞を起こすと命に関わる事になりますので、この場合は緊急手術となります。

臍ヘルニア!我が家の愛犬はデベソです!

犬の臍ヘルニア

昔から犬を飼いたいと思っていましたが、ペットショップで買うことには抵抗感がありました。

だからといって、ブリーダーを調べてまで購入することも躊躇していました。

保健所や、NPO団体などに保護されている保護犬を迎えることも考えていましたが、ある時友人から、愛犬が子犬を産んだから貰ってくれないかと頼まれました。

チワワの血が入った雑種ということでしたが、とても可愛くて子犬を見たら夢中になりました。

他の子たちは全て貰い手が決まっているということで、最後の子を私がもらい受けることにしました。

生後3ヶ月過ぎてからの譲渡

臍ヘルニアの犬

初めての対面の時は生まれて1か月もたっていない頃だったので、手の平にのるほどの小さな子でした。

愛らしい表情で、まだ目がしっかり見えていないのに、ミルクを与えると一生懸命飲む姿に心が癒されました。

譲り受けるのは、生後3ヶ月を過ぎてから。

それまでは兄弟犬と母犬と一緒に過ごし、社会性を身につけていくのです。

初めてその子を見てから我が家に迎えるまでの2ヶ月が長くて長くて、楽しみにしていることはこんなにも長く感じるのかともどかしかったのを覚えています。

ネットや本で、犬の飼い方、躾け方などを勉強し、必要な物を買い揃え、今か今かと待ちわびていました。

我が家のアイドルに

順調に成長し、ようやく我が家の一員になりました。

それはもう可愛くて、我が家のアイドルになりました。

病気もしないので安心していましたが、少し気になるのがお腹のおへそ部分が飛び出ていることでした。

人間のデベソのようなものかなと思いましたが、触ってみると少し熱をもっているような気がします。

そこでフィラリアの薬をもらうときに、獣医師に相談してみることにしました。

臍ヘルニアでした

臍ヘルニアになっている犬

診察の結果、獣医師は、臍ヘルニアというものでデベソと別なもの、先天的なものだと教えてくれました。

本来自然に閉じるべき臍の緒がつながっていたあとの穴が、ふさがらないでそのままあいた状態であること、そこから内臓脂肪や腸が飛び出していること、どりたがとびだしているのか、現時点では分からないことなどを教えてもらいました。

何が重大な病気だったら心配だったのですが、先天的なもので、成長すると治る可能性がほとんどだと言われて少し安心しました。

まだ子犬だったので、もう少し様子を見て、半年後になっても自然に穴がふさがっていなかったら治療をしましょうということになりました。

その場合は手術になるとのこと。

自然に治らずにそのまま放っておくと、腸閉塞などを起こす可能性がある、その場合は緊急手術になるということでしたが、デベソの具合も小さいのでおそらく自然に治るでしょうということでした。

逆に、成長と共に臍ヘルニアの原因になっている穴が大きくなることもあるけれど、それは稀だということも説明されました。

ネットで臍ヘルニアについ色々情報を集めて頭でっかちになっていましたが、実際に状態を見て診察をしてくれた獣医師の言葉を聞いて安心しましたし、やはり専門知識のある人に相談してよかったと思いました。

臍ヘルニア緊急時の判断方法

臍ヘルニアを単なるデベソと思っている人も多いかもしれません。

ですが、腸閉塞を起こすと危険ですし、カントンを起こしても、腸閉塞同様、一刻を争う緊急事態です。

臍ヘルニアは通常時は指で押すと内部で開いている穴に押し戻されます。

ですが、押しても戻らない場合はカントンを起こしている可能性が高いです。

カントンとは、臍ヘルニアの原因になっている穴から中身が出てしまい、元に戻らなくなって締め付けられている状態です。

飛び出ているのが内臓脂肪ならまだしも、腸が飛び出ている場合、命に関わるとの説明を受けました。

指で押して確認する以外にも、臍ヘルニアの色にも注意が必要です。

臍ヘルニアの部分は周囲の肌の色と同じなのですが、カントンを起こしていると血流が悪くなるため、ドス黒くなっていたり、赤紫に変色します。

その場合は緊急を要するので、すぐに連れてくるように、獣医師に指導されました。

臍ヘルニアが小さくなりました

臍ヘルニア の治療

臍ヘルニアと診断されていから経過を見守っていましたが、少しずつ体が大きくなると同時にデベソは吸収されていき、ほとんど目立たなくなりました。

成長するに従って腹筋も発達するため、臍ヘルニアが小さくなったとのことです。

触ってみると少し飛び出しているくらいで、獣医師に相談すると、これなら治療をする必要はないし、この子のデベソはチャームポイントになるねと言ってもらいました。

安心しましたし、チャームポイントだと考えるとデベソもかわいく思えてきます。

https://wanwisdom.com/healthdisease/health/physicalcheck/

健康診断の必要性

臍ヘルニア と健康

我が家の愛犬の場合、先天性の臍ヘルニアでした。

ただのデベソだと思って病院にも行かずにいたら、もしかしたら自然に治らずに大変なことになっていたかもしれません。

なので、特別気になるところがなくても、年に1度は健康診断を受けるようにしています。

愛犬は言葉を話すわけではありませんから、調子が悪くてもよっぽどでなければ体調不良を隠すのが動物です。

飼い主が健康管理をしっかりしているつもりでも、気がつかない病気や怪我などがあるかもしれません。

特に、小型犬の老犬になると、心臓病が多いと聞きます。

知人の家の愛犬も、見た目は健康な犬そのものでしたが、健康診断で心臓病が発覚しました。

通常の健診に加え、血液検査で肝臓や腎臓の状態も分かります。

獣医師が聴診器を当てるだけで分かる病気もあります。

お金はかかりますが、定期的に通常の診察の他、レントゲン、血液検査を受けています。

愛犬の健康のため、元気なこの子と少しでも長く一緒に暮らすため、健康診断は必要不可欠なものだと思っています。

もちろん、毎年の狂犬病予防注射と混合ワクチン、フィラリアのお薬も欠かしません。

臍ヘルニアのおかげで、愛犬の健康しっかりと眼を向けることができました。