働く犬シリーズ「災害救助犬」

災害救助犬

地震や雪崩発生時といった災害時などに、がれきや雪山の中に閉じ込められてしまった人を見つけ、助け出す犬を災害救助犬(レスキュードッグ)と言います。

様々な現場で、災害救助犬が多くの命を救っています。

世界で注目される災害救助犬

地震や土砂崩れ、雪崩などの災害時、倒壊した建物の下敷きになったり、土砂に埋もれた人をその嗅覚で素早く見つけ出すように、専門的な訓練を受けた犬が災害救助犬です。

世界で様々な災害が起こる中、人命救助という面で災害救助犬が果たす役割はとても大きなものと言えるでしょう。

牧羊犬

ヨーロッパでは昔から牧羊犬が多くいたため、日本よりも早い時期から災害救助犬の育成を始めました。特にスイスは、災害救助犬発祥の地とも言われています。
これは、元々スイスでは犬の助けを借りて山岳救助を行っていたためです。

介助犬は身体の障害を補助してくれるパートナー

災害救助犬の仕事内容

優れた嗅覚によって、災害に遭った人を救助するのが災害救助犬の仕事です。

人間の数千倍以上もあると言われる嗅覚は、がれきや土砂などに埋もれてしまって人の目では発見しにくい人を即座に捜し出すのに役立ちます。

行方不明者を見つけると、その場で大きく吠えるなどして周囲に知らせます。

災害救助犬の出動体制

大規模な地震などの際に行われる倒壊家屋捜索の場合、犬3頭と指導手3名、隊長1名が一つのチームになって行動します。

3頭の犬のうち1頭は待機させて、あとの2頭が捜索に出ます。

1頭が行方不明者発見の反応を示したら、同じ場所をもう1頭に確認させます。

もし反応が薄い場合は待機中の3頭目が確認します。

3頭中で2頭が同じ場所で反応すれば、そこに行方不明者がいる確率が高いので、消防や自衛隊などの救助隊に救助要請します。

災害救助犬と警察犬との違い

警察犬は犯人または、特定人物のにおいを覚えて、地面などにかすかに残ったにおいを追いかけて捜します。

一方の警察犬は、行方不明者のにおいがわからなくても、空気中の浮遊臭を察知してにおいのもとをたどりながら捜します。

人のにおいがわからなくても見つけ出せるのは、災害救助犬の特殊能力と言っても良いでしょう。

働く犬シリーズ「災害救助犬」

災害救助犬になる犬

災害救助犬になる犬

災害救助犬になる犬として、基本的には犬種が限定されているわけではありません。

ですが、一般的には狩猟本能を持っている犬が向いていると考えられています。

そのため、シェパードをはじめ、ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバー、ボーダーコリーなどが比較的多く災害救助犬として働いています。

日本では、ダックスフントやウェルシュコーギーといった小型犬や柴犬や甲斐犬などの日本犬も災害救助犬になることがあります。

さらに災害救助犬には、次のような犬も含まれています。

セントバーナード

山岳救助犬

山岳地の救助犬としてお馴染みなのが、セントバーナードです。

山で遭難した人や行方不明になった人を捜索・救助します。

現在、セントバーナード」はスイスの国犬とされていて、山岳救助犬の代表的存在となっています。
物静かで温和な性格なので、子供から大人まで多くの人に愛されています。

水難救助犬

海や川で溺れてしまった人や遭難した人を捜索・救助するのが、水難救助犬です。

泳ぎが得意な犬であれば、犬種を問わずなることができますが、身体的特徴などから水難救助犬として多く活躍しているのが、ニューファンドランドと言われています。

体力があり高い耐寒性を持っているため、水中での作業能力に長けています。
水難救助犬として活躍する一方、愛玩犬としても親しまれています。

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