犬のパピーウォーカーとは、『子犬飼育ボランティア』とも言われ、盲導犬や介助犬の候補となる子犬を生後50日から約1年間、家族の一員として育てるボランティアです。
大事な子犬時代
盲導犬や介助犬の候補となる犬は、子犬の頃の過ごし方がとても大事です。
その時期にどう過ごしたかによって、盲導犬や介助犬に適しているかどうかが、おおむね決まってしまうようなものと言っても良いでしょう。
そのため、パピーウォーカーは責任重大なのです。
子犬時期にしっかりと社会性を身に付けさせなければいけません。
家から一歩外に出ると、電車や車の音、雨や雪、人混みなど犬にとって気になるものが沢山あります。
人間社会で様々な経験を積むためにも、パピーウォーカーは子犬と一緒に色々な場所に出かけましょう。
犬との信頼関係を築く
愛情をたっぷり注いで、人と一緒にいるのが大好きな子に育てていきましょう。
子犬はパピーウォーカーと生活を共にしていく中で、社会や家庭内でルールを自然と学ぶはずです。
そうして次第に人間に対する親しみが生まれ、信頼関係が築かれていきます。
パピーウォーカーと過ごした経験のおかげで、将来盲導犬や介助犬になったときにユーザーとの生活もスムーズに送れるようになるのです。
犬のパピーウォーカーの条件
盲導犬や介助犬育成のために是非パピーウォーカーになりたい……そんな人も多いでしょう。
ですが、誰でもパピーウォーカーになれるわけではありません。
パピーウォーカーになるための条件として、次のようなことが挙げられます。
- 室内飼育が可能なこと
- あまり家を留守にしないこと
- 車での送迎が可能なこと
- 一人暮らしではないこと
- 協会で行われる研修会に参加できること
- 狂犬病予防接種費と保健所登録費を自己負担できること
- ボランティア保険への加入費を自己負担できること
上記は、基本的な条件になります。
そのほか、場合によっては3歳未満の子供や体の不自由な高齢者がいる場合は子犬を委託できないケースもあります。
さらに、すでに犬を飼っている人は要相談となる場合があります。
不足している犬のパピーウォーカー
『パピーファミリー』や『パピーホーム』と呼ばれることもあるパピーウォーカーですが、その数は、不足しているのが現状です。
パピーウォーカーが不足しているということは、盲導犬や介助犬の頭数も減ってしまうことになってしまいます。
盲導犬や介助犬を必要としている人が大勢いるにもかかわらず、頭数が追いついていません。
一人でも多くの人がパピーウォーカーの存在を知り、その役割を正しく理解することが、盲導犬や介助犬の育成頭数の増加に繋がっていくでしょう。
パピーウォーカーについての詳細は、日本盲導犬協会(https://www.moudouken.net/)
または日本介助犬協会(http://s-dog.or.jp/)にお問い合わせください。
パピーウォーカー情報
パピーウォーカーの募集や仔犬飼育ボランティアを探しているホームページです。
- パピーウォーカーを募集|公益財団法人北海道盲導犬協会公式
(http://www.h-guidedog.org/news/post-96/) - 繁殖犬飼育ボランティア・パピーウォーカー|関西盲導犬協会
(http://www.kansai-guidedog.jp/support/volunteer/puppy/index.html) - 東日本盲導犬協会|パピーウォーカー(仔犬飼育ボランティア)
(http://www.guide-dog.jp/volunteer/bleeding-volunteer/puppy-walker/) - 飼育委託ボランティア|公益財団法人北海道盲導犬協会公式
(http://www.h-guidedog.org/volunteer/svolunteer/)
※時期により終了している場合がございます。ご了承ください。お気づきの場合はお問い合わせフォームより犬知恵編集部まで連絡ください。

ボランティアでもパピーウォーカーさん達は私たちを家族のように大切にしてくれるのよ。

誰でもなれるのではなくて「留守にする時間が少ない」「家族全員が参加してくれること」「室内で飼育できること」「定期的な訓練に参加できること」他にも必要な条件はあるみたいなの。

登録用の申込書を送付して面談が必要みたい。パピーウォーカーには簡単になれないということなんだね。

手続きが大変でもパピーウォーカーを希望してくれる人達だから安心して預けることができるんだね。納得。