犬の権勢症候群と順位付けと愛犬の拾い食いに注意!飼い主に必要なこと

犬の権勢症候群と順位付け

犬の権勢症候群とは、犬が「自分は飼い主やその家族のリーダーだ」と思い込むことで生じる、様々な問題行動のことです。権勢症候群があると、様々な場面でのしつけに苦労するので、子犬のうちに改善しておきましょう。

犬の権勢症候群とは

犬は自分を含め、飼い主とその家族を『群れ』として考えることがあります。権勢症候群は、その群れの中で自分がリーダーと勘違いすることで、様々な問題行動を起こす状態のことを言います。症状の一例には、次のようなものがあります。

  • おもちゃなどを取ろうとすると、噛みつく
  • 飼い主が座る椅子の上から避けない
  • 自分の要求が叶うまで吠え続ける

権勢症候群は、本来群れの中で生活する犬の本能からくるものです。群れの中で、犬は常に他の犬と権力争いをしています。そのため、家庭でペットとして飼われるようになってからも、その権力争いの本能は失われずにきたのです。

権勢症候群が改善されると、飼い主との主従関係がしっかりと築かれ、色々なしつけがしやすくなります。勝手な行動をしなくなり、危険な場面に遭遇する心配もなくなるでしょう。

犬の権勢症候群の原因

権勢症候群が起きる主な原因としては、犬の社会性が不足していることだと言われています。犬は生後2~3ヶ月くらいの時、親犬や兄弟犬との生活の中で噛みつきの程度や上下関係の把握などの社会性を身に付けていきます。その大切な時期に親犬から引き離されてしまった犬は、社会性がきちんと身に付いていないことも多いようです。

また、飼い主のしつけに原因があるとも考えられます。可愛さのあまり犬をつい甘やかしてしまう、優柔不断な性格で犬への指示に一貫性がないなどの態度を取っていると、愛犬が権勢症候群になってしまう可能性もあります。

犬の権勢症候群の直し方

「産まれたばかりの頃、親犬と引き離されたみたいだから仕方ない」、あるいは「小さな頃からのしつけが悪かったから、どうしようもない」と諦めている人もいるでしょう。

ですが、犬の権勢症候群は、飼い主が犬への態度を変えることで徐々に直すことができます。以下のポイントを押さえながら、愛犬に接するようにしましょう。

  • アイコンタクトやマズルコントロールなどを覚え直させましょう
  • 常に一貫性と威厳を持ちましょう
  • 飼い主が主導権を握りましょう
  • 褒めるなどの愛情表現を忘れないようにしましょう
  • ソファやベッドなど、飼い主の居場所と犬の居場所はできるだけ区別しましょう

犬の順位付けとは

飼い主とその家族の中で犬が自分の地位を決めたり、家族の優劣を決める行為を順位付けと言います。これは、上記の権勢症候群と同様の理由から起こる問題行動です。

ただ、権勢症候群は主に人間に対する行為ですが、順位付けの場合は人間に対してだけでなく、犬同士でも行われます。犬同士の順位付けでは一般に、年齢が高くてその縄張りに長くいる犬が優位になります。この他、体格の差や性成熟の違いも順位付けをするうえでの大事な要素と考えられます。女の子の場合は、好き嫌いで順位が変わってしまうこともよくあるでしょう。

多頭飼いをしている場合は特に、犬同士の順位付けは重要になります。その一方で、飼い主など人間に対する順位付けは矯正しなければいけません。その際の矯正方法は、権勢症候群と同様などで、上記を参考にしてください。

散歩の途中で、落ちている物を拾い食いする愛犬……とっても危険です。拾い食いは絶対にやめさせましょう。

不衛生なだけではなく、思わぬ病気や中には命に関わることもあるのです。

拾い食いは絶対させない

拾い食いは絶対にさせてはいけません。人間と違い、犬の胃腸はある程度強いのですが、口にしてもいいものばかりが落ちているとは限りません。

犬には食べてはいけない食材だけではなく、腐ったもの、農薬がかかっているもの、他の動物の糞など、危険なものが沢山あります。

農薬がかかっているものなど道端に落ちているだろうか……そう考える人もいるかもしれませんが、猫に庭を荒らされたり、糞を家の前に放置されたりする人は、毒物を拾い食いさせるために置く人も。

悲しいことではありますが、そんな人がいることも事実です。

拾い食いさせないための躾

道端で拾い食いさせないためには、飼い主の合図なしにフードやおやつを食べないように躾ける必要があります。

基本となるのは「待て」と「よし」です。

フードやおやつを与える際に、このコマンドがきちんとできていれば、勝手に食べ物を口にすることはなくなるでしょう。

また、散歩の際にはしっかりと「リーダーウォーク」できていることも大切です。

子犬や若い犬の場合、散歩に出ると好奇心旺盛で、色々な物のにおいを嗅ぎ、食べ物のにおいがすると拾い食いしてしまうかもしれません。

基本の「待て」、「よし」、「リーダーウォーク」ができていれば、拾い食いをさせない躾もやりやすくなります。

拾い食いをする状況を作る

では、どうやって拾い食いをさせないように躾けるのでしょうか。

リードをつけて外に出てみましょう。

そして隠し持っていた犬が食べられる食べ物をこっそりと置きます。

愛犬が落ちている食べ物に気づいたら「待て」です。

ちゃんと待って拾い食いをしなければ誉め、おやつを与え愛犬の拾い食い

これを時間と場所、愛犬を連れる家族を変えて躾ていきます。

拾い食いをしなくなったら、徐々にご褒美のおやつを減らしていきましょう。

やがて、落ちている食べ物に興味を示さなくなります。

そこまでいくと、拾い食いの心配がなくなる・・・わけではありません。

いつ、どんなことが起きるか分からないのが現実です。

散歩に出ても、犬を放置して知人と立ち話・・・なんてことのないよう、なるべく愛犬から目を離さないようにしましょう。