マズルコントロールと犬の威嚇のしつけ方法と犬の分離不安と夜鳴きの問題

マズルコントロール

マズルコントロールマズルコントロール「犬のしつけ」

歯磨きをしたり、目やにをとってあげたり……犬のケアは飼い主にとって毎日の日課です。しかし、毎日のケアを嫌がってさせてくれない子もいます。マズルコントロールは犬が人の手を嫌がらないようにするためにも、大事なしつけなのです。

マズルコントロールとは

マズルとは、鼻口部分のことを言います。犬のマズルコントロールは、飼い主が犬の鼻口部分を触ったり、抑えたりしても嫌がって暴れたりすることのないようにするしつけです。

元々は母犬が子犬に対して行うことで、母犬が子犬の口先を自分の口の中に入れる行為です。

犬のマズルコントロールには、主に以下の2つの目的があります。

  • 歯磨きや目やに除去などの際、人の手に恐怖心を抱かせないようにすること
  • 犬にとって重要な部位である鼻口部分を飼い主がコントロールすることで、犬を服従させること

マズルコントロールをできるようになると、犬の健康管理のためのボディチェックがとても楽になりますし、知らない人や動物への噛みつきなども防ぐことができます。

マズルコントロールのしつけ方

マズルコントロールのしつけ方法です。急所とも言えるマズルに触れられると、最初のうちは多くの犬が嫌がるでしょう。でも、マズルコントロールは飼い主がリーダーであることを犬に認識させ、その上で信頼関係を築くためにも重要なことなので、しっかり訓練しましょう。

マズルに優しく触れる

犬を優しく撫でながら、静かにノズルにタッチしましょう。飼い主はマズルを触ることに慣れさせなければいけません。マズルにタッチして嫌がらないようであれば、次のステップに進みましょう。

マズルを包み込む

マズルを触られることに慣れたら、今度は犬の鼻先を手で優しく包み込むようにしましょう。そのまま上下、左右に軽く動かします。マズルを触っても嫌がることなく、静かにしていることができたら、大袈裟なくらいに褒めてあげましょう。

口を持ち上げて開ける

次のステップとして、口を持ち上げ開ける練習をしましょう。犬の下あごに手を置き、もう片方の手で静かに上唇を持ち上げます。繰り返し練習し、慣れてきたら口を開けさせます。犬を撫でながら、上の犬歯の後ろに指を入れます。そのまま上あごを持ち上げて、もう片方の手で下あごを下げましょう。上手にできたら沢山褒めて、おやつでもおもちゃでもいいですからご褒美をあげましょう。

マズルコントロール時の注意点

マズルコントロールをしつける際は、決してマズルを強く握らないようにしましょう。優しく触れることが鉄則です。もし、練習を嫌がり暴れ出した場合には、何も言わずに抱きしめるなどして、体を固定し落ち着かせます。大人しくなったら、必ず褒めてください。

チワワやパグなど短いノズルの犬は、鼻先を手で軽く覆うようにして、マズルコントロールをしつけます。

犬の威嚇「犬の問題行動」

犬の威嚇は、主に自分の優位性や縄張りなどを相手に示す行動ですが、他にも様々な理由が考えられます。歯をむき出しにして唸り声を上げるため、形相も変わり愛犬と言えども怖く感じます。

犬の威嚇とは

人や自分以外の動物に向かって威嚇をするのは、犬が主に優位性や縄張りを主張する時などの問題行動の一つです。これは、噛みつきへとエスカレートする場合もあるため、決して放置せずしつけをし直す必要があります。

威嚇が解消されると、周囲へ危害を及ぼす危険性がなくなり、犬の表情も穏やかになるでしょう。また、飼い主に対しても従順になります。

威嚇しやすい犬種

どのような犬でも威嚇する場合がありますが、元々の気質によって威嚇という問題行動が出やすい犬種がいます。ドーベルマン、ピンシャー、シェパード、ピットブル、ポインター、土佐犬、秋田犬などは比較的荒い性格の持ち主で威嚇しやすい傾向にあるため要注意です。

犬が威嚇する理由と直し方

犬が威嚇する場合には、いくつかの理由が考えられます。その理由に合わせて、対処していきましょう。

優位性を示したい

犬は本来、群れの中で生活している動物です。ですから、本能ではいつもリーダー争いをしています。飼い主がそのことを理解しないまま、犬の好き放題にさせていると、犬の権勢本能が働き、自分がリーダーと思い込んでしまうのです。

この場合の威嚇の直し方は、リーダーウォーク(リーダーウォークのページにリンクしてください)をもう一度しつけることが効果的です。リーダーウォークをしっかりと覚えさせることで、飼い主には絶対服従しなければいけないことを犬が理解します。

恐怖心がある

爪切りなど特定のことを嫌がり威嚇する時は、そのことに対して恐怖心を抱いていると考えられます。

この場合の威嚇の直し方は、爪切りやブラシなど嫌がるものをテーブルの上に常に置いておきます。その近くでおやつを与えるなどして、爪切りやブラシがそばにあることが当たり前と思わせるようにしましょう。また、ブラッシングや爪切りの際には、最初に犬の体を優しく撫でてから始めます。

攻撃的になっている

元々攻撃的な気性の犬の場合、ちょっとしたことですぐ威嚇してしまう子も少なくありません。生まれ持った気質だから仕方ないと諦めるのではなく、少しでも落ち着かせる方法を試しましょう。

この場合の威嚇の直し方は、興奮して攻撃したくなるような状況を最初から作らないようにしましょう。犬が落ち着けるような環境作りが大切です。また、あまりにひどいようなら、ドッグトレーナーや獣医師などに相談することをお勧めします。

体に何らかの異常がある

体の特定の部位を触った際に威嚇が見られたら、犬の体に何らかの異常があるかもしれません。痛みがあるため、触らせないように威嚇している可能性があります。

この場合は、ボディチェックをきちんと行い様子観察をしたうえで、病院で診てもらいましょう。

犬の威嚇の直す際の注意点

犬が威嚇している時、一刻も早く今の状態を止めさせようと強く叱りつける飼い主も多いでしょう。しかし、これまで述べてきたように威嚇という問題行動にはいくつかの理由があります。犬の威嚇を直すには闇雲に叱るのではなく、問題行動をとる理由を把握してそれに合った対処法を講じることが重要です。

分離不安「犬の問題行動」

分離不安は飼い主がそばにいないことに犬が不安を感じて、我慢できなくなってしまう問題行動です。飼い主が犬を残して外出する際に、分離不安になることが多いのですが、パニック状態に陥り、家の中を荒らしてしまうこともあるため、注意が必要です。

犬の分離不安とは

飼い主が外出してしまったり、家にいたとしても別の部屋にいるなどして飼い主の姿が見えないと、犬が情緒不安定になってしまうことを分離不安と言います。飼い主の姿が見えなくなって不安がるのは、犬が飼い主によく懐いている証拠でもあるので、飼い主にとっては嬉しいことでもあるでしょう。ですが、それも度を超えてしまうと、分離不安という問題行動になってしまいます。

犬が分離不安になると、家の中の柱や家具などを噛んだり、わざと違う場所でトイレをしたり、大声で吠えたりというように飼い主を困らせるような行動をします。また、不安な気持ちが、食欲不振や下痢・嘔吐などの体調の変化として現れる場合もあります。

犬の分離不安の原因

飼い主の姿が見えなくなると寂しいと感じる犬の気持ちも分かりますが、問題行動にまでエスカレートしてしまっては困ります。単なる寂しがり屋……それだけの理由ではなく、ちゃんと原因があるのです。

子犬期に孤独だった犬に分離不安が多く見られることから、その時期に飼い主が子犬にどう接していたのかが大きく影響していると考えられます。子犬の時に飼い主にべったり依存して育ってしまうと、分離不安が出やすくなります。さらに、社会性を充分に身に付けていないことも関係します。また、急な引っ越しや飼い主の生活スタイルの変化、他のペットの加入、過去のトラウマなども一因と言われています。

犬の分離不安の直し方

犬の分離不安は、飼い主に置いていかれるのでは……などという思いが大きく影響しているものです。このような精神面に関するものを、基本的なしつけだけで治すことは難しいでしょう。

分離不安を直すには、行動療法と薬物療法が効果的です。

行動療法

外出の30分くらい前から、犬にあまり声をかけないようにしましょう。また、興奮するような遊びも控えましょう。部屋の数ヶ所にフードやおやつを置き、こっそりと外出するようにしましょう。帰宅後も5分程度は犬を無視しましょう。これは、犬にも飼い主にも辛いことですが、分離不安を直すためには大切なことです。

薬物療法

重度の分離不安の場合、病院での薬物療法も必要です。精神安定剤などを服用しながら、行動療法も行います。