リーダーウォークは犬のしつけの基本!ペーシング・マーキングと犬の呼び戻し

リーダーウォーク

リーダーウォーク「犬のしつけ」

リーダーウォークは、犬が飼い主の歩調に合わせて歩くことです。散歩などに出かけた際にリーダーウォークができていると、飼い主も犬と一緒に歩きやすいですし、犬だけではなく、周囲の人の安全も守ることができます。

リーダーウォークとは

リーダーウォークは、犬が飼い主のそばにつき、その歩調に合わせて歩くようにするしつけです。散歩の際、飼い主が犬にぐいぐい引っ張られて、犬が歩いたり走ったりするスピードについていけない人もいます。犬が自由に自分の行きたいところに行くと、周囲の人に迷惑をかけたり、何か危険な場面に遭遇したりする可能性があります。

リーダーウォークを身に付けさせることで、飼い主と歩く時に犬に主導権を握らせないようにします。「自分が主導権を握れる」と犬に思わせてしまうのは、飼い主なのです。飼い主は、犬が勘違いするような行動をしないようにしなければいけません。

リーダーウォークのしつけ方

他のしつけ同様、リーダーウォークの練習は小さな頃から行うことをお勧めします。最初は室内での練習を繰り返し、リーダーウォークに慣れてきたら、屋外での練習に移行します。

基本の練習

  1. 犬にリードをつけて、まずは室内で練習します。
  2. 犬が引っ張ったら、そこで一旦立ち止まりましょう。この時、犬と目を合わせずに身体ごと後ろを向き、進行方向を変えます。
  3. 犬がそばに寄ってきたら、再び歩き始めます。
  4. 飼い主から離れずに、きちんとリーダーウォークができたら、沢山褒めてあげましょう。

慣れたら屋外へ

  1. 餌を持った手を、犬の鼻先に差し出します。
  2. 犬がエサを食べようとしたところで、ゆっくり歩き出しましょう。
  3. そのまま2~3メートルほどの距離を歩きましょう。
  4. きちんと飼い主に寄り添って歩くことができたら、餌を与えて褒めましょう。慣れてきたら少しずつ歩く距離を長くします。

リーダーウォークしつけ時の注意点

リーダーウォークをしつける際には、リードは引っ張らず常に緩めた状態で行いましょう。犬が自分の好きな方向へ行こうとしてしまう場合でも、リードを力任せに引っ張るのではなく、ちょんちょんと短くテンポよく引っ張ります。

この他、『基本の練習』のところでも述べていますが、進行方向を変える時は犬のほうを見ずに無言で行いましょう。飼い主が自分がリーダーであることを犬に強く示し、主従関係を保つために大切なことです。

犬のペーシング「犬の問題行動」

犬のペーシング「犬の問題行動」

同じ場所を同じ速度で、行ったり来たり……愛犬がそのような行動をしていませんか。それは、ページングという問題行動です。犬はなぜこのような行動をとるのでしょうか。犬のページングは、精神的ストレスによるものが大きいと考えられています。

犬のペーシングとは

犬のペーシング

同じ場所を同じ速度で繰り返し歩くことをページングと言います。これは、問題行動の一つで、動物園の檻にいる動物たちによく見られます。動物園で動物たちは檻の端から端までを繰り返し歩きますが、家庭で飼われている犬も、このような行動をすることがあります。

ページングは、強制行動の症状の一つとして現れます。何の意味もなく、同じ場所を同じ速度で繰り返し歩く……その様子は傍から見ると、異様な光景に映ることも少なくないでしょう。

犬のペーシングの原因

犬のページングの原因は、強制行動の原因と同様、精神的なストレスまたは脳の病気などが考えられます。中でも、大きな原因としては、精神的なストレスが挙げられるでしょう。

長時間ケージの中で過ごしていたり、飼い主が留守がちであまり散歩に連れて行ってもらえないなど、刺激の少ない生活をしていると、それがストレスになります。すると、ページングという問題行動として現れるのです。

犬のペーシングの直し方

犬のペーシングの直し方

原因であるストレスを取り除くことで、ページングの症状は改善されていきます。できるだけ散歩に連れて行き、家で過ごす時もケージに閉じ込めておかずに、時間があれば沢山遊んであげるようにしましょう。犬に留守番をさせる際には、お気に入りのおもちゃを与えるなどしてストレス発散できるようにします。

日頃から愛犬のストレスが溜まらないように心がけておくと、ページングを改善できるばかりでなく、予防にもつながります。

犬のマーキング「犬の問題行動」

犬のマーキング「犬の問題行動」

愛犬が室内の柱や壁にマーキングしてしまい、悩んでいる飼い主もいるでしょう。マーキングは犬にとって本能的な行為ですが、家の中でやられると困ってしまいますから、何か対策を講じなければいけません。

犬のマーキングとは

散歩の際、電柱や街路樹に犬が少しだけ放尿することがあります。これはマーキングと呼ばれるもので、縄張りを守ったり、自分の存在を周囲に示すための犬の本能的行動です。できるだけ高い位置に自分のニオイをつけて、体を大きく見せようとする犬もいます。

マーキングするのは主に男の子ですが、女の子はしないというわけではありません。女の子の場合は、発情期(ヒートの時期)にマーキングが見られます。

基本的にマーキングは外で行うものですが、犬によっては家の中の柱や壁、家具などにしてしまう場合があるので、注意が必要です。

犬のマーキングの理由

犬のマーキングの理由

室内でのマーキングは、犬からの何らかのSOSと受け取りましょう。本来は外で行うべきことを、室内でしてしまうことで問題行動となってしまいます。

室内マーキングの主な理由として、飼い主との関係や飼育環境の変化などが挙げられます。飼い主が、いつも愛犬の言いなりになって主従関係が逆転していたり、飼い主の引っ越しや出産などで、犬の飼育環境が変わった時には特に気をつけましょう。

犬のマーキングの直し方

室内でのマーキングはいけないことなので、直す必要があります。理由を知ったうえで、それに合わせた対策をしなければいけません。

主従関係の逆転

いつも犬に振り回されて、甘やかし放題の場合、まず基本的なしつけを見直して飼い主がリーダーシップを取れるようになりましょう。本来の主従関係を築くことができれば、マーキングも治まるはずです。

環境の変化

環境の変化によるマーキングは、ちょっとした工夫が必要です。新しい家に引っ越したら慣れるまで家の中で一番静かなところに、犬の居場所を作ってあげましょう。寝床に使い慣れたタオルを敷くなどすると、精神的にも落ち着きます。この他、出産して子供の世話で忙しく、犬とあまり遊んであげられない時は、家族に頼んで散歩に連れ出してもらうなどするといいでしょう。

犬の呼び戻し

呼び戻し「犬のしつけ」

呼び戻しは、「来い」や「おいで」などとも言われる重要なしつけの一つです。これができると、いつ・どこでも飼い主が呼んだら犬が来るようになります。特に屋外では、犬の安全を確保するためにも呼び戻しをしっかりしつけておきましょう。

呼び戻しとは

呼び戻しは、時間帯や場所を問わずに飼い主が犬を呼んだ時、そばに来るようにするしつけです。室内では呼ぶと来る犬が多いものの、屋外ではそう簡単にはいきません。他の人や動物、騒音など、屋外には犬の気になることが沢山あります。それらの誘惑に負けず、飼い主の呼び戻しにきちんと応じることができれば、知らない人への飛びつきや交通事故に遭う危険性を回避することができます。

呼び戻しができていれば、散歩の際も便利です。万が一、リードが外れてしまっても慌てずに呼び戻しましょう。

呼び戻しの教え方

呼び戻しを教えるには、「待て」が身に付いていなければなりません。詳しい練習方法は、【待て】のページを参照してください。

「待て」ができたら、「呼び戻し」をじっくり教えていきましょう。

まずは室内

いきなり屋外で行わずに、まずは室内で練習しましょう。

  1. 最初に「お座り」と「待て」を命じます。
  2. 「待て」のコマンドを出しながら、ゆっくりと後ずさりし、犬との距離を長くします。
  3. 1~2mほど離れたら、今度は「来い」のコマンドを出します。
  4. 飼い主の指示に従って、そばに来た時は沢山褒めてあげましょう。おやつやおもちゃなどのご褒美を与えても良いです。

屋外はリード付きで

室内での練習を繰り返し行い、呼び戻しができるようになったら、次は屋外で練習してみましょう。屋外では、犬を長めのリードに繋いだ状態で、室内での練習と同じことを何度か繰り返し行います。犬との距離を少しずつ長くしていきましょう。

最終的には、飼い主の声が届く範囲で犬が何をしていても、「来い」のコマンドを出したら呼び戻せるようにします。

呼び戻しを教える時の注意点

呼び戻しを教える時に、飼い主が気をつけなければならないことがあります。呼び戻しの練習を失敗に終わらせないために大切なことです。

犬を呼び戻す際には、いくらコマンドを出しても従わないからと言って、飼い主からは絶対に近づかないようにしましょう。また、コマンドを出して犬が近づいてきても、抱き上げないようにしてください。近づいたら、自由を奪われると思ってしまいます。

もう一つ、大切なのはコマンドの出し方を統一することです。「来い」や「おいで」、「カム」など様々な言い方がありますが、犬が戸惑わないようどれか一つに統一しましょう。