犬の飛びつき癖・引っ張り癖・自己刺激行動・強制行動に対するしつけ方

犬の飛びつき癖

犬が自分に飛びついて来る。なんて可愛らしいのだろう。そう思う人も多いでしょう。どうして飛びついてくるのかが分ると、この飛びつき癖を改善しなければ……そう思うはずです。

犬の優先順位

犬が人間に向かって飛びつく行為は、順位付けで自分の方が上、もしくは同等だと思っている証拠です。飛びかかる相手を支配する意味を込めて飛びつくのです。犬同士であれば、飛びかかられた犬はお腹を出して服従のポーズをとるでしょう。

中には飼い主が大好きで、純粋に愛情表現として飛びついてくる場合もあります。子犬であれば許される行為でも、成犬になってから、大型犬の場合は飛びつき癖を矯正しておかなければ、怪我の原因にもなりかねません。

怪我をする前に

愛情表現で人間に犬が飛びつく場合、飛びつかれた際に撫で回すことが多いです。これは犬にとってもとても嬉しいことで、飛びつくと相手も喜んで撫でてくれると覚えてしまいます。

相手が小さな子供や高齢者の場合、犬が大型犬の場合、押し倒されてしまう可能性があります。倒れたときに頭などを打ちかねません。飼い主にとって愛犬に飛びつかれるというのは可愛くて嬉しい行為かもしれませんが、犬を扱い慣れていない人が飛び疲れると危険だということも覚えておきましょう。まして、犬が嫌いな人にとっては、飛びつかれる行為は恐怖以外のなにものでもないのですから。

犬の飛びつけ癖を直す

怪我に直結する可能性のある飛びつき癖。しないようにしつけていかなければいけません。

飛びつき癖を直すには、「お座り」のコマンドで何をしていても座ることがしつけられているのが前提となります。

まず、飛びついてきたら「お座り」のコマンドを出します。これでお座りをしたらご褒美をあげて誉めましょう。飛びついてきたまま興奮し、お座りをしない場合は落ち着くまで背中を向けて無視します。

これらを繰り返し行っていくうちに、飛びつくよりもそばに行ってお座りをすることが、飼い主が喜ぶということを学習します。

犬の引っ張り癖「犬の問題行動」

犬の引っ張り癖「犬の問題行動」

散歩の際に犬が、自分の行きたい方向に向かって勝手にグイグイ進んでしまう問題行動のことを引っ張り癖と言います。愛犬に引っ張り癖があると、犬だけでなく、飼い主も危険な目にある可能性があります。

犬の引っ張り癖とは

引っ張り癖は、散歩の際などに犬が勝手にどんどん好きな方向へ進んでしまう、とても困る問題行動です。犬の大きさによっては、飼い主はリードを握ることだけで必死で、犬に引きずられる形になってしまうのはもちろん、大型犬でなくても犬の引っ張る力は予想以上に強いでしょう。

引っ張り癖がある場合、飼い主が転んでしまい怪我をする可能性があります。さらに、もし転んだ拍子にリードを放してしまうと、そのまま犬はどこかへ逃げてしまうかもしれません。飼い主が怪我をしないためだけでなく、愛犬が危険な目に遭ったり、周囲の人に迷惑をかけないためにも引っ張り癖を直しておく必要があります。

犬の引っ張り癖の原因

愛犬も飼い主もお互いに気持ちよく散歩できるようにするには、引っ張り癖の原因を明らかにしなければいけません。引っ張り癖の原因として考えられるのは、次のようなものがあります。

犬に主導権がある

散歩の際の主導権を犬が握ってしまっていると、犬は飼い主をどんどん引っ張り、自分勝手な行動をとります。そのような状況になっているケースは、珍しいものではありません。

犬が興奮状態にある

外に出るのが嬉しいなど、何らかの理由から興奮状態になっていることも考えられます。興奮状態の時は、飼い主の指示が耳に入りにくくなっているので要注意です。

犬の引っ張り癖の直し方

原因をしっかりと踏まえた上で、引っ張り癖を直していきましょう。

基本的なしつけを見直す

犬の引っ張り癖を直すには、「待て」や「呼び戻し」、「リーダーウォーク」などの基本的なしつけを再度行うことをお勧めします。特に、リーダーウォークをしっかり習得することができれば、引っ張り癖を直すのに大きな効果を発揮してくれることでしょう。一度ついてしまった引っ張り癖を直すのは難しいですが、根気よく教え続ければ少しずつ改善されていきます。

引っ張り防止グッズを使う

しつけをし直しても、なかなか改善されない時には、市販の引っ張り防止グッズを使うことも一つの方法です。様々な防止グッズがありますが、使い方によっては犬の体を痛めてしまうようなものも多いため、正しい使い方を知って試してみましょう。最初は引っ張ることで犬が不快になる音が出るリードなどが使いやすいかもしれません。

自己刺激行動「犬の問題行動」

自己刺激行動「犬の問題行動」

自己刺激行動は、犬が自分の体や足を何度も舐めて、被毛が抜けてしまったり、皮膚に傷がついてしまったりすることです。この問題行動は、愛犬が自身の体を傷つけてしまうため、早急に止めさせる必要があります。

犬の自己刺激行動とは

犬が自分の体や足を執拗に舐める行為を自己刺激行動と言います。これは飼い主や他の人、動物などに害を与えるなどということがありませんが、犬自身の体が傷つくので、止めさせなければいけません。

自己刺激行動を起こすと、腹部や足の裏など体の特定部分を過剰に舐め続けることによって、皮膚炎を発症したりします。舐めるくらいで……と思う人もいるかもしれませんが、舐める行為も度を過ぎれば、体が脱毛や傷だらけの状態になってしまいます。

犬の自己刺激行動の原因

犬が自分の体を過剰に舐める原因は、元々何か別の皮膚炎や外傷があり、その部分を舐めている、あるいは脳や神経疾患によるものなどが考えられるでしょう。原因不明のケースも中にはあります。また、自己刺激行動も他の問題行動と同様に、ストレスによって引き起こされる場合があるので、要注意です。

犬の自己刺激行動の直し方

舐め続けて脱毛や皮膚炎で痛々しい愛犬の体を見ると、いたたまれない気持ちになるでしょう。大切な愛犬に自己刺激行動が見られたら、一刻も早く治してあげましょう。

この問題行動の場合、何らかの怪我や疾患が原因となっていることが多いため、飼い主だけでは対処しきれません。まずは病院に連れて行き、獣医師の診断を受けた上で、どう対処したらいいのか相談することをお勧めします。元々の疾患などをきちんと治療することで、自己刺激行動も改善されるはずです。

ストレスが原因と思われる場合

獣医師に診てもらった結果、ストレスが原因で自己刺激行動が見られるとなった場合は、必要に応じてドッグトレーナーなどにも相談しながら直しましょう。ストレスを感じないように犬の生活環境を整えることは、飼い主の大事な役割です。飼育環境を見直し、犬のストレスをなくすよう心がけましょう。

犬の強制行動

強制行動は、犬が自己コントロールできずに急にその場に不要な行動をとり始めて、何度も繰り返される状態です。この問題行動は、注意した時には止めさせることができても、定期的に繰り返すのが特徴なので、早めに改善する必要があります。

犬の強制行動とは

愛犬が突然自分の尻尾を追いかけてクルクル回る……これは単に自分の尻尾で遊んでいるのではありません。強制行動という問題行動の一つです。飼い主が注意すれば止めるケースと、注意されて犬自身が止めようと思っても自分ではコントロール不能なケースがあります。

犬の強制行動には、次のような行動が見られます。

  • 自分の尻尾を追いかけて、クルクル回る
  • 幻影を追いかける
  • 自分の尻尾や足に噛みつく

強制行動が改善されることで、集中力が高まり、飼い主の指示によく従うようになります。また、交通事故など危険な場面に遭遇することもなくなるので安心です。

犬が強制行動をする理由

強制行動をする理由としては、実に様々なことが考えられるでしょう。主にストレス、遺伝、病気によるものがあります。これら以外に近年では、栄養バランスの偏った食事も一因ではと言われています。

ストレス

刺激の少ない環境で飼育されていて、ストレスを発散できていないと、強制行動を起こす場合があります。運動不足もストレスを引き起こすので、要注意です。

遺伝

遺伝的要因により、強制行動が見られる場合があります。この遺伝的要因では、シェパードやテリア種に比較的多く見受けられます。

病気

自己コントロール不能の強制行動に関しては、何らかの脳の病気が原因となっている場合があります。

犬の強制行動の直し方

犬の強制行動は、目的の無い行為を何度も繰り返すため、対処に困っている飼い主も多いことでしょう。原因を取り除くことで、症状が改善されます。

ストレスが原因の場合、こまめな散歩などで運動不足を解消し、飼育環境も見直すといいでしょう。ストレスをしっかり発散させてあげることで、強制行動も直っていきます。

遺伝や脳の病気が原因と思われる場合、一度病院で診てもらうことをお勧めします。薬物治療などを受けることで、症状が改善されることも多いです。