シベリアンハスキーの特徴
シベリアンハスキーは、名前が表すとおり、ロシアのシベリア地方が原産です。
アメリカに輸入され、アメリカケンネルクラブに登録されました。
見た目はアラスカンマラミュートとよく似ていますが、シベリアンハスキーの方が一回り体つきが小さくなります。
そり犬としてよく知られていて、1925年にジフテリアが流行した際には、血清と薬を届けるために、500km以上の距離をそりと荷物を引いて走りぬき、力とスタミナのある犬として、一躍有名な犬種となりました。
アンダーコートと皮下脂肪がとても厚く、体つきもしっかりしていて極寒にも耐えられ、スタミナもあり、南極や北極探索にも同行しました。
日本ではバブル時代にシベリアンハスキーを主役とした漫画の人気に火がつき、飼育頭数も急増化しました。
ですが、換毛期の激しい抜け毛や、相当な量の運動が必要だったことから、シベリアンハスキーの飼育放棄が相次ぐという事態にもなりました。
このことを受けて愛好家らがシベリアンハスキーの飼育や躾けについての情報を世の中に広め、無責任な飼い方をする飼い主も減少してきたのです。
シベリアンハスキーの原産地
アメリカ
シベリアンハスキーの性格
かなり社交的で人懐こく、明るくてへこたれない性格をしています。
このことから頭が悪い犬種だと誤解されてきました。
実はとてもかしこく、責任感も強いです。
顔つきは怖いのですが、フレンドリーで攻撃性も低く、番犬としては破壊的に向いていません。
見た目と性格のギャップがたまらない、シベリアンハスキー。知能に優れ犬種であり責任感が強いところも魅力的
シベリアンハスキーの日常の管理
スタミナ抜群ですので、体力を持て余さないよう、かなりの運動が必要です。運動不足になると肥満につながるだけではなく、ストレスから破壊行動に出ます。
楽天的な部分があるため、躾がしにくいと言われていますが、何度失敗してもめげることがないので、根気強く躾をしましょう。
アンダーコートが極寒の地でも耐えられるように厚く、予想以上に抜け毛がひどいので、ブラッシングは必須です。
シベリアンハスキーの耐寒性
耐寒性に強く優れているシベリアンハスキー。極寒の場所でも生活することができる犬種です。
シベリアンハスキーの運動
60分×2回
60分の散歩が2回必要になります。一日で2時間散歩に連れて行きましょう。
シベリアンハスキーの手入れ
換毛期は毎日(ピンブラシ・クシ)
換毛期はブラッシングが毎日必要になります。根気よくブラッシングしてあげましょう。
シベリアンハスキーのオッドアイ
目の色が右はブラウン、左はブルーなど、左右の目の色が違うことをオッドアイと言います。
どの動物でも、オッドアイは寿命が短いとか短命とか言われています。
ですが、シベリアンハスキーに限ってはそんなことはありません。
本来、オッドアイは虹彩異色症という病気ですが、シベリアンハスキーのオッドアイは虹彩異色症によるものではないからです。
日光が照らす時間が少ない地域で生まれ育ったシベリアンハスキーの目は、元々ブルーでした。
太陽が出ている時間が長い地域に移り住んだシベリアンハスキーの目は、メラニン色素が増えてブラウンになり、オッドアイの固体も珍しくなくなったのです。
こうしたことから、シベリアンハスキーはオッドアイでも寿命に影響はないということなのです。
シベリアンハスキーの気をつけたい病気
緑内障
命にかかわる病気ではありませんが、失明の可能性がある病気です。
目が充血していたり、光をまぶしがったり、いつもと様子が違わないか注意が必要です。
白内障
老犬の多くにみられる白内障ですが、シベリアンハスキーの場合、若年性白内障にかかりやすい傾向があります。
目が白く濁ってきたら早めに治療を始めることで、進行を遅らせることができます。
骨肉腫
激しい痛みを伴う病気で、気づいたときには肺などに転移していることも少なくありません。
スタミナ抜群で遊ぶことが大好きなシベリアンハスキーが運動を嫌がるようであれば、早めに診察を受けましょう。