オールド・イングリッシュ・シープドッグの特徴
頭と体の色が違うもっこもこの可愛い見た目が特徴のオールド・イングリッシュ・シープドッグ。
名前で分かるように、イギリスが原産の犬種で、体を揺らして歩く姿はなんとなくユーモラスです。
ふわふわの被毛に小型犬のような愛らしい顔が根強い人気を誇っています。
短いシッポとい意味の「ボブテイル」とも呼ばれますが、元々シッポが短いわけではなく、断尾で短くなっています。
通常、断尾をする犬種は狩猟犬や闘犬などで、猟の最中にケガをしないように、闘犬は相手に噛み千切られないように断尾するのですが、オールド・イングリッシュ・シープドッグの場合は断尾の理由がこれらにあてはまりません。
19世紀のイギリスではペットとして飼われている犬には税金が課せられていました。
ですが、牧羊犬などの作業犬には税金がかかりませんでした。
そのため、作業犬であると目印にするために、断尾して見分けられていたのです。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの温和な性格、その賢さから、アメリカでは子守犬として人気があり、「ナニードッグ」と呼ばれています。
大型犬でありながら、とっても優しい性格をしているので、高額になる飼育費や十分な運動をさせられるなど、条件さえ揃えば飼いやすい犬種と言えます。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの
イギリス
オールド・イングリッシュ・シープドッグの性格
とても穏やかな性格をして、甘えん坊な一面も。
賢さもあり、知能は高い方なので躾をしやすい犬種です。
とても社交的で、小さな子供の相手も嫌がることなくできますし、多頭飼いも問題なくできます。
ですが、たまに気難しい一面を見せることもあり、大型犬ですのでコントロールがきかなければ危険が伴います。
子犬の頃からの躾が重要になりますが、前述したように、とても賢いので躾もしやすいでしょう。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの日常の管理
散歩、運動が十分に必要な犬種です。
運動不足になるとストレスがたまるだけではなく、太りやすい犬種でもありますので、朝夕の散歩を1~2時間させてあげるのが望ましいです。
散歩だけではなく、ボール遊びや綱の引っ張りあいなど、遊びでストレス発散させてあげることも大切です。
被毛はダブルコートでとても毛量が多いです。
体が大きい分抜け毛も多く、毎日ブラッシングしてあげましょう。
目にかかるほど毛が長くなりますが、あまり長すぎる時にはカットをしたり、リボンでとめてあげましょう。
高温多湿に弱いので、夏場の温度管理も重要です。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの健康管理
アンダーコートは水をはじきます。なので夏場などは蒸れてしまい、皮膚病になることも。
同じ理由で外耳炎も起こしやすいので注意が必要です。
小型犬では高齢犬に多い心疾患ですが、オールド・イングリッシュ・シープドッグの場合は年齢に関わらず、心疾患になりやすい傾向がありますが、そのほとんどが遺伝性のものになります。
その他には大型犬に多い股関節形成不全、意捻転、甲状腺機能低下症、白内障などが挙げられます。
定期的な健康診断が必要と言えるでしょう。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの耐寒性
強い
オールド・イングリッシュ・シープドッグの運動
60分×2回
(ダッシュ)
オールド・イングリッシュ・シープドッグの手入れ
2~3日に1回
(スリッカー・ピン・クシ)
オールド・イングリッシュ・シープドッグを飼う時に気をつけたい病気
股関節形成不全
オールド・イングリッシュ・シープドッグも他の大型犬同様、股関節形成不全に注意が必要です。
体が大きいので、関節にかかる負担も大きいということです。
外耳炎
高温多湿になる日本の夏は、毛量の多い犬種は外耳炎になるがことが多いです。
温度と湿度に気をつけ、日ごろから耳の手入れを怠らないようにしましょう。
白内障
犬の老犬では珍しくない白内障ですが、オールド・イングリッシュ・シープドッグの場合、遺伝で白内障になる場合があります。
日常的に目に濁りがないか、目やには出ていないかチェックしましょう。
甲状腺機能低下症
肥満の原因にもなる甲状腺機能低下症は、症状が老化現象と酷似しているため、気づかずにいることも多い病気です。
病気の発見が遅れないよう、老化とは違う症状も把握しておく必要があります。