ニューファンドランドの特徴
日本では「ニューファン」、英語圏では「ニューフイ」の愛称で親しまれているニューファンドランド。
70kg前後にもなる超大型犬で、カナダのニューファンドランド島がそのまま名前になっている犬種です。
ラブラドール・レトリーバーの先祖犬と言われていて、水難救助犬として現在でも活躍している犬種です。
溺れているナポレオンを救助したという逸話を持っています。
水難救助犬として活躍しているだけあり、足にはワイマラナー同様、水かきを持ちます。
被毛はとても厚いダブルコートで油分を含んでいるために水をよくはじきます。
そのため、冷たい水の中でも活躍できるのです。
とてもたくましい体つきをしていて、カナダの冷たい海でも長時間泳ぎ続けることができるほどパワフルです。
原産地 |
カナダ |
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性格 |
温厚で優しく、とってもフレンドリーです。 家族思いで甘えん坊、服従心は強いですが、人が大好きなので番犬としては全く向かない性格をしています。
大きな体でおっとりとしているので、子供が小さい家庭でも安心して飼うことができます。
ただし、とても寂しがりやなので、依存症にならないよう、言うことをきいたらよくほめて、自信を持たせてあげることも大切です。 |
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日常の管理 |
人間が大好きなニューファンドランド。 自分ではじゃれているつもりでも、大きな体で飛び掛られると押し倒されてしまいます。 なので、飛びつき癖をつけないように躾なければいけません。
被毛の手入れは覚悟しなければいけません。 かなり厚いダブルコート、しかも油分を含みますので、ブラッシングを怠ると、アンダーコートが絡まって、毛玉を通り越してフエルト状になってしまいます。
毎日、少なくても週に3~4回はブラッシングをしましょう。 換毛期は抜け毛も相当な量ありますので、いつも以上のブラッシングが必要になります。
寒さには強い反面、暑さにはとても弱く、日本の高温多湿の夏場は温度管理が必要です。
暑くなると呼吸も荒くなり、よだれを大量に流すようになりますので、衛生管理も必要になります。
運動量もかなり必要です。 1日合計2時間以上は運動させてあげたいものですが、夏の暑い時期に長時間の散歩はよくありません。 環境が許すのであれば、水の中で泳がせてあげることもいいでしょう。 泳ぎを得意とする犬種ですので大喜びで水遊びをします。 |
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健康管理 |
大型犬に起きやすい、心臓の病気に注意が必要です。 また、股関節形成不全も例外ではありません。 関節にかかる負担を減らすために、床にコルクマットを敷くなどの工夫が必要です。
どちらも1歳前後でみられる病気ですので、成長期には注意深く健康観察をする必要があります。
また、かなり被毛が暑く、夏場は熱中症に注意が必要 |
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耐寒性 |
運動 |
手入れ |
強い |
60分×2回 (ダッシュ) |
換毛期は毎日 (ピンブラシ・クシ) |
ニューファンドランドを飼う時に気をつけたい病気
熱中症
被毛が分厚いニューファンドランドが暑さに弱いため、熱中症に注意が必要です。
夏場の散歩は涼しい早朝と夕方以降に行いましょう。
股関節形成不全
大型犬に多い股関節形成不全。
関節への負担を減らすため、フローリングの床にコルクマットを敷くなど、対策が必要です。
ニューファンドランドの場合、1歳前後で発症することが多いので注意が必要です。
僧坊弁閉鎖不全症
小型犬の老犬に多くみられる僧坊弁閉鎖不全症ですが、ニューファンランドの場合、年齢に関係なく発症する場合があります。
放置していると肺水腫を起こし、命にかかわることもありますので、呼吸がおかしいと感じたら、早急に獣医師の診察を受けましょう。
生涯薬を服用することになりますが、症状の進行を緩やかにすることができます。