膿皮症の主な症状と原因・治療「犬の病気」

犬の膿皮症

犬がよくかかると言われる病気に膿皮症がありますが、これは特定の病気を指すものではありません。ブドウ球菌などによる細菌感染で起こる皮膚病の総称です。皮膚が赤くなったり、脱毛したりなどの症状が現れます。

膿皮症の主な症状

犬の膿皮症は、その進行度によって表面性膿皮症、浅在性(表在性)膿皮症、深在性膿皮症と大きく3種類に分けられます。種類によって、症状は異なります。

表面性膿皮症

皮膚の浅い部分に炎症が起きます。このタイプの膿皮症はホットスポットとも呼ばれていて、皮膚の表面についた傷や掻きむしったことで角質層が破壊されてしまうことなどによって発症します。皮膚が赤くなり痒みを伴います。比較的、長毛種によく見られます。また、パグやブルドック、シャーペイなど皮膚にシワが多い犬種にも間擦疹(かんさつしん)という症状が現れます。白く脂っぽい滲出物が出ます。

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浅在性(表在性)膿皮症

被毛の生え際にまで、炎症が達した状態です。主に子犬に膿痂疹(のうかしん)という膿性の黄色いかさぶたができます。痒みは少なく、自然治癒することが多いです。この他、毛を包み込んでいる構造物の毛包内で細菌が繁殖した状態もよく見受けられ、犬の膿皮症のうちで一番多い病態とされています。発疹や膿胞、痒み、斑状の脱毛などの症状があります。さらに、皮膚の粘膜に炎症を起こした場合、口やまぶた、肛門などに、かさぶたや皮膚がグジュグジュした症状が見られます。この症状は、ジャーマン・シェパードに多いです。

深在性膿皮症

皮下組織にまで炎症が及んだ状態です。痛みを伴う痒みが出たり、下顎や指の間などにおできができたりします。また、特にジャーマン・シェパードに多い症状として、特発性膿皮症が挙げられます。これは、潰瘍ができる原因不明の膿皮症です。背中や太ももなどによく見られ、5歳以上の子に発症するケースが多いです。

膿皮症の原因

細菌感染によって発症する犬の膿皮症ですが、原因の多くはブドウ球菌によるものです。元々皮膚に存在している菌なので、普通なら何の影響も及ぼしませんが、犬の場合は少し状況が違います。犬の皮膚は角質層が薄く、脂質膜が乏しいことなどから、ちょっとしたことで細菌バランスが崩れやすく、簡単に膿皮症になってしまいます。

不衛生な飼育環境や噛み傷、擦り傷、老化現象などが原因で発症する以外に、アレルギー性皮膚炎やアカラスなど別の病気の二次症状として発症することもあるので注意しましょう。

膿皮症の治療法

犬の膿皮症と治療

膿皮症の治療法としては、抗生剤の投与と薬用シャンプーでの洗浄が中心になります。シャンプーに関してはあまりにも症状が進行している場合、シャンプーすること自体が皮膚を傷つけてしまうため、お勧めできません。何か別の病気が原因になっている場合は、その治療が優先されます。

家庭でも犬の飼育環境を清潔に保ち、栄養バランスを考えた食事、適切な運動をするなど、日頃から皮膚の健康に充分気をつけるようにしましょう。