肛門嚢炎|病名と症状から調べる犬の病気

肛門嚢炎

犬の肛門嚢に細菌が感染するなどして、炎症を起きる病気を肛門嚢炎と言います。愛犬のお尻から出血して慌てて病院に駆け込む飼い主もいますが、症状が悪化する前に治療を始められるように、日頃から愛犬の肛門をチェックしておくことが大切です。

主な症状

肛門嚢炎を発症すると、犬はしきりにお尻を気にするようになります。主に、次のような症状が見られます。

  • お尻を痒がり、床に擦りつける
  • 自分の尻尾を追うようなしぐさをする
  • 肛門の周りの皮膚が赤く、荒れている
  • お尻から出血する

4つ目の「お尻から出血する」は、肛門嚢炎が悪化した場合に現れる症状です。上記のような症状が見られるにもかかわらず放置していると、さらに病状が進行し、肛門嚢が腫れてきて、お尻を触ると痛がります。場合によっては、肛門嚢が破裂してお尻の皮膚に穴が開き、出血したり膿のようなものが出てきたりします。すると、お尻の穴がもう一つできたように見えます。

原因

犬は自分の縄張りを主張する際に、自分のニオイ(分泌物)を排泄物につけます。このときに使う『ニオイ袋』が肛門嚢なのです。肛門嚢炎は、老化などによって犬が自分で、肛門嚢を絞る力が弱くなることが原因で発症します。肛門嚢を絞れなくなると、中に分泌物が溜まりやすくなり、肛門嚢の開口部などが詰まってしまいます。そのため、肛門嚢に炎症が起きます。

また、老化現象以外に、軟便や下痢などが原因となり肛門嚢炎を引き起こすことがあります。肛門の周りが汚れていると、細菌に感染しやすくなるので充分に注意しましょう。

治療と予防

軽い症状の肛門嚢炎の場合、抗生剤投与で化膿を抑えることができます。一方で症状が進行してしまっている場合は、外科的処置が必要になります。排膿後に、肛門を丁寧に洗浄します。早期発見することで、麻酔をかける必要もなく、簡単な治療で治すことができます。

犬によって溜まった分泌物を上手に出せる子もいれば、そうでない子もいます。特に、上手に出せない子は、定期的に分泌物を絞り出してあげましょう。肛門周りを常に清潔にしておくことも忘れてはいけません。このようなことが、肛門嚢炎の予防になります。