一緒に家族として暮らしてきた愛犬が虹の橋に旅立ちました。
子犬の頃からの思い出があふれてきて悲しみに包まれるでしょう。
ですが、「今までありがとう」の気持ちを込めて送ってあげなければいけません。
その時がきたら
愛犬にいつまでもそばにいて欲しいというのは、誰もが思うことです。
でも人間よりも早く歳をとり、寿命も短い犬達は、飼い主よりも先に旅立つことがはるかに多いのです。
動物病院で息を引き取った場合、ある程度獣医さんが愛犬の体を清めてくれるでしょう。
自宅で息を引き取った場合、家族で体をきれいにしてあげましょう。
鼻や口、お尻周りが汚れる場合がありますので、湿らせた綺麗な布で拭いてあげます。
棺代わりの箱にバスタオルなどを敷き、寝かせてあげましょう。
遺体を入れた箱は涼しい場所に安置し、暑い時期には遺体の周りに保冷剤などを入れます。
見送る方法
これまで家族として暮らしてきた愛犬とお別れするのはとても悲しいことです。
ですが、ちゃんと見送ってあげることが飼い主として最後の役目でもあります。
見送る方法はいくつかあります。
ペット霊園で火葬してもらう、自宅まで移動火葬車にきてもらう、自宅の庭に埋めるなどです。
自宅の庭に埋める場合、持ち家だといいのですが、借家の場合はやめておきましょう。
また、他の動物が掘り返す可能性もありますので、なるべく深く埋めてあげましょう。
必要な届け出
愛犬が虹の橋を渡り、悲しみに暮れてしまうことと思いますが、法的手続きも済ませて置かなければいけません。
愛犬が旅立ったら、鑑札と狂犬病予防注射済票を沿え、登録している保健所に死亡届を出します。
これを出さなければいつまでも登録されたままで、毎年狂犬病予防注射の案内が届くことになります。
愛犬が旅立ったあとはペット霊園で
愛犬とのお別れが辛く、いつまでもその姿を自分のそばにとどめておきたい気持ちになります。
でも、あまり安置しておかず、早めに火葬か埋葬をして土に返してあげるのが、愛犬にとっても幸せなことなのではないでしょうか。
ペット霊園で行われること
人間の霊園だとお墓があり、彼岸やお盆にお墓参りをするところという概念があるでしょう。
ペット霊園は人間の霊園とちょっと違います。
各霊園によって細かい部分や料金などに違いはありますが、大まかな部分ではどこも同じサービスをしています。
葬儀
納棺、読経のお別れのセレモニーを行います。沢山のお花を入れてあげてください。
火葬
個別火葬、合同火葬があります。
個別の場合は遺骨を持ち帰ることが出来ますが、合同火葬の場合は持ち帰ることができません。
拾骨
火葬後、遺骨を骨箱に入れてあげます。
供養
ペット霊園には個別のお墓の他に合同慰霊碑や納骨室があり、毎月合同慰霊祭を行います。
個別火葬
個別火葬のほとんどが立会いとなります。
個別で愛犬のみを火葬し、拾骨します。
一緒に火葬できるものは、プラスチックや金属以外が可能ですので、日頃食べていたフードや布製のオモチャ、お花、写真、手紙などです。
今までありがとうの気持ちを込めて、棺に入れてあげましょう。
火葬後は遺骨を持ちかえりが可能ですし、お墓を購入して納めたり、自宅に庭に生めたり、納骨堂を使うなど、その後の方法は各家庭の判断になります。
合同火葬
愛犬同様、虹の橋を渡った子達と合同で火葬するものです。
霊園スタッフに全て一任し、後日複数匹を合同で火葬しますので、拾骨や返骨はできません。
遺骨は合同慰霊碑に納骨され、永代供養となります。
その他
個別火葬をし、遺骨を自宅に持ちかえり、しばらくしてから合同慰霊碑に納骨する方法もあります。
どのペット霊園でも臨機応変に対応してもらえますので、問い合わせてみましょう。
ペットロスを乗り越える
長年一緒に暮らしてきた愛犬が虹の橋を渡ってしまった……頭では分かっていても、どうしてもその事実を受け入れられず、ペットロスになってしまう人も少なくありません。
ペットロスって?
どれだけ可愛い愛犬でも、いつか必ず別れはやってきます。
愛犬の死を受け入れることができず、喪失感に支配されてしまうのがペットロスです。
一時的なこともあれば、愛犬が旅立ったことをきっかけに、鬱病になってしまう場合もあります。
たかがペットと思わないで下さい。
飼い主にとっては場合によっては家族を失うよりも悲しいことなのです。
悲しみを押さえ込まない
ペットロスから早く抜け出すためにも、悲しみを押さえ込まずに吐き出しましょう。
そして、飼い主として、もっとしてあげられることがあったのではないか、あの子は我が家にきて幸せだったのだろうかと自分を責めることはやめましょう。
愛犬と過ごした日々は幸せだったのではないですか?
きっと虹の橋を渡った子も、とっても幸せな生涯だったと思っていることでしょう。
ペットロスにならないために
ならないため……そう言っても、多かれ少なかれ、愛犬を失った時はペットロスに陥るでしょう。
それがいつまでの続かないようにするためには、あらかじめ愛犬の死を予感し、受け入れる気持ちの準備をしておくことが大切です。
人間よりも寿命が短いということを理解し、旅立つ瞬間に立会い、現実を受け止めなければいけません。
そして思い切り泣きましょう。
泣くことは吐きだすことに通じ、悲しいという感情を吐き出すとても大切な行為です。
我慢せずに愛犬が旅立ったときには、泣いてあげるのが愛犬にとっても自分にとっても良いことです。
スッキリするまで泣きましょう。
頑張らない
愛犬が旅立った悲しみから、一刻も早く立ち直ろうと頑張ってしまうと、逆にペットロスが長引いてしまいます。
頑張りすぎると無理をしているということですので、精神的な面で参ってしまいます。
必ずペットロスから抜け出せる時がくるので、頑張れることだけ頑張る。
頑張れないことは後回し、無理しないで少しずつ少しずつ進んで行きましょう。