犬のしっぽには飼い主に伝えたい意味がある

犬のしっぽには飼い主に伝えたい意味がある

犬は言葉を発することがなくても、体の動きや表情で飼い主と接することができる動物です。感情表現で特に大切な役割を担っているのは、しっぽであることは間違いありません。進化の過程を経ても残されているのは、明確な意味があるからに他なりません。不要なものであれば、自然に淘汰されるはずですから、純粋なペットになってからも必要になっているわけです。

犬のしっぽの意味

犬のしっぽの意味

犬のしっぽの意味は、愛犬の様子を眺めながら常に探るようにしていますが、これはなかなか難しいものです。それでも、飼い主も五感を研ぎ澄ますことで、しっぽの角度や形から心理状態を把握することが可能になるわけです。本当の意味を知るためには、犬のしっぽの特徴を探ることも重要です。

犬種により違いがあるしっぽ

犬種により違いがあるしっぽ

犬種の違いもあり、共通性を見出すことは難しいと思うのですが、長さの違いはあっても機敏に動かせることは同じです。左右に激しく振動させる様子は特異なもので、犬と比較されることが多い猫には見られない現象ではないでしょうか。このような動きを取るために、尾骨が極端に太い場合には困ったことになると思います。

そのため、十分な強さを維持しながらも、機敏な動きを確保しやすい太さになっているようです。中には豚のように細くて丸まっている犬種もありますが、この場合にも感情表現に必要な機能を十分に持ち合わせています。

伝統的な日本猫のように、しっぽが極端に短い犬種もありますが、この場合にも左右に素早く動かすことができるようです。十分な長さがある犬種については、しっぽが体幹のバランスを整えるためにも役立っていると考えられます。

森や平原において狩りをする場合には、直線的で細長いしっぽが風圧を和らげる役割も担っています。しっぽが横に伸びていることを仮定すると、走行時の空気抵抗も大きくなると考えられるため、進化の過程で合理的な選択が行われていることが分かります。

人と同様に犬のしっぽにも進化し生活に適応してきたのです

犬のしっぽの状態で考えていることがわかる

犬のしっぽの状態で考えていることがわかる

犬の世界は上下関係が厳しいこともあり、飼い主には絶対的に服従するのが決まりとなっています。ところが、飼い主よりも偉いと考えている犬がいることも確かで、この場合には待ての命令を出したときにも、しっぽを激しく振ることがあります。しっぽを左右に振るときには嬉しい気分になっているのが普通ですが、飼い主が制御できない犬の場合には、反抗していると考えることもできます。

待ての命令を出したときに愛犬がしっぽを激しく振る場合には注意が必要

まっすぐに伸びたしっぽの時は

まっすぐに伸びたしっぽの時は

犬の散歩中には、まっすぐに伸びた状態で静止する様子が観察できることもありますが、これも犬のしっぽの振り方としては特徴的なものです。伸ばした状態になっているため、何かに注目していることは間違いありません。全く関心がなければ、しっぽは地面に垂れ下がった状態で静止するはずです。

見知らぬ人に遭遇したり、猫やカラスなどの他の動物に接近したりする場合にも、しっぽがまっすぐの状態になります。
この状態で好意的な感情を抱くようになれば、次の段階ではしっぽを上下左右に激しく動かすのが普通です。逆に警戒するべき事態だと察したときには、飼い主を守るための行動に出ることもあります。

伸びたしっぽの状態

  • 見知らぬ人に遭遇
  • 猫やカラスなどの他の動物に接近

しっぽを丸めるしぐさにはこんな理由が

しっぽを丸めるしぐさにはこんな理由が

犬が恐怖を感じているときには、しっぽを丸めた状態でお腹に埋めてしまうことがあります。意味もなく飼い主から怒られたり、街中で馬や牛などの巨大な動物を見たときには、このような丸め方をすることがあるようです。この様子からは、体を小さく見せようと努力していることも分かります。

これが飼い主に対しての動作であれば、服従の意思を示していることもあるはずですが、単純な恐怖を与えている場合には大きなストレスを与えることになるはずです。

威嚇する時の犬のしっぽの状態は?

威嚇する時の犬のしっぽの状態は?

外敵に接する場合には、体を大きく見せることも重要な手段です。怖いときにはしっぽを丸めて体を小さくするわけですが、逆に威嚇する場合には、しっぽを直立させる必要があるわけです。猫の様子とは違って、毛を極端に逆立たせて大きく見せることはないため、実際にはスマートな状態でもあります。

しっぽを直立させるのは、縄張りの中では常に優位な立場にあることも意味しているようです。自然界であれば問題ないと思いますが、飼い主に対してしっぽを直立させる場合には、立場が逆転している可能性が残ります。そのため、適切なしつけを行いながら、しっぽを直立させないで対処することが望ましいです。

威嚇する時の行動

  • 体を大きく見せる
  • しっぽを直立させる

犬のしっぽの振り方の特徴

犬のしっぽの振り方の特徴

しっぽの振り方の特徴から、犬のしっぽの意味には否定的な考えも含まれています。犬のしっぽに由来すると思われる慣用句は特に多いのですが、その中には媚を売るという意味で使われる例が少なくありません。

実際には純粋な気持ちで接しているため、人間に対して狡猾な精神で接することはないと思います。怖い思いをしているときには、しっぽを丸めて隠すことは先述しましたが、慣用句の尻尾を巻くという表現と共通していることは興味深いです。これは恐怖のあまりにしっぽを巻いて逃げ出すことを意味しているわけですが、逆に考えれば可愛らしいものです。

喜怒哀楽の表現をしっぽだけで表現できるのですから、動物の世界では稀な存在ではないでしょうか。

POINT

犬のしっぽの表現をおぼえることで意思の疎通が容易になります